小説

緒永廣康 「ソメチメス」(sometimes)65

45.ただその四十分の為だけに(「告別演奏會顛末記」その後)(27) 「ねえクマさん、ちょっといい」 午前の授業が終了して帰り支度をするクマにヒナコはそう切り出した。クマは返事はせず顔だけ彼女の方に向ける。 「あのう、7組の藤森君って知ってる…